本レビュー / 健康・脳の疲れ
【5分で読める】
「スマホ脳の処方箋」レビュー
”スマホが手放せない・なんだか疲れる”を卒業する、脳疲労をリセットする生活習慣
目次
横断歩道の信号待ちの、ほんの数十秒。気づけばポケットからスマホを取り出して、特に見たいものもないのに画面をなぞっていた——。
「最近、物忘れが増えた」「しっかり寝たはずなのに、頭がぼんやりする」「病院に行くほどではないけれど、なんとなく体がだるい」。そんな原因のわからない不調を感じていませんか。
その正体は、スマホの使いすぎによる「脳の疲れ」かもしれない——そう教えてくれたのが、物忘れ外来の医師・奥村歩さんの『スマホ脳の処方箋』でした。Audibleで聴いて学んだことと、実際に取り入れた”脱スマホ”の習慣を5分でまとめます。
診断今のあなたはどのタイプ?
物忘れが増えた・寝ても疲れが取れない脳の疲れをリセットする「ぼんやりタイム」を見る → 処方箋へ
スマホとの付き合い方、何から変えればいい?なみゆめが実際に取り入れた習慣を見る → 実践へ
図解スマホ漬けの脳は「5つの段階」で疲れていく
『スマホ脳の処方箋』が描く、脳疲労の流れ
不調は突然ではなく、毎日の小さな使いすぎから積み重なっていく
スマホ漬け
空き時間も寝る前もスマホ
脳過労
情報が多すぎて脳が休めない
セロトニン不足
だるさ・頭痛・めまいなどの不調
うつ
気分の落ち込みと合併しやすい
スマホ認知症
物忘れ・集中力の低下
▼ でも、ここで止められる
「ぼんやりタイム」と生活習慣の見直しで、脳は回復できる
チェックスマホ依存かも?物忘れ・原因不明の体調不良とチェックリスト
著者の物忘れ外来では、30〜50代の患者さんが急増しているそうです。原因のわからないだるさや物忘れの裏に、スマホによる脳の疲れが隠れていることもあるといいます。本書のチェックリストから、思わずドキッとした項目を紹介します。
📱 スマホ依存度チェック(本書より一部抜粋)
本書には全14項目のチェックリストがあります。いくつ当てはまるか、ぜひ本書で確かめてみてください。
処方箋脳の疲れをリセットする「ぼんやりタイム」と生活改善の処方箋
本書によると、「作業の脳」と「休息の脳」は同時には働きません。スマホを見ている間、脳はずっと作業モードのまま。だからこそ、何もせずにぼんやりする時間が、脳を回復させるいちばん大事な時間なのだそうです。これは「疲れない心をつくる休息の作法」の”何もしない時間”と同じ話でした。
7章では、脳の疲れをリセットする10のテクニックが紹介されています。そのうち、私が取り入れたものはこちらです。
- ①散歩・皿洗いなどのリズム運動実践中
- ④自然を感じるこれから
- ⑤15〜30分の昼寝実践中
- ⑩目的地までの道のりは”脱スマホ”実践中
ほか6つのテクニック(プチ坐禅、情報とのほどよい距離のとり方など)は、ぜひ本書で。
本音なみゆめの本音
チェックリストを見ながら、私自身にも問いかけてみました。「スマホは、私の生活を本当に豊かにしているだろうか?」——正直、すぐに「はい」とは答えられませんでした。実際に測ったわけではありませんが、1日のうち「ぼんやりしている時間」と「スマホを見てしまう時間」は、体感で1:9くらい。夜のスマホ断ちは続けていても、日中はつい手が伸びてしまうのが本音です。私もスマホに依存しているのは、間違いなさそうです。
スマホのせいで、目に見えない体の不調が出ているのではないか——実は、薄々そう感じていました。本書を聴いて、それがどんな問題につながっているのかが、はっきりわかりました。
スマホの使いすぎといえば、よく聞くのは視力の低下です。でも本書で語られる「脳疲労」は初めて聞く話で、正直、衝撃的でした。常に情報に触れていることで脳が疲れてしまう。だとすると、ふと「ぼんやりしたい」と感じるのは、脳が休息を求めているサインだったのかもしれません。
考えてみると、私がスマホを触っていない時間は、運動や家事など、体を動かしているときがほとんどです。だとしたら、スマホがなかった頃の生活習慣に少し戻すだけで、スマホ依存やスマホ認知症といった深刻な状態から逃れられるのではないか。まずは1日数分のデジタルデトックスから、がスタートなのかもしれません。
実践なみゆめの実践
実践1|移動中のスマホは「耳だけ」で使う(⑩)
やったこと私の移動は車が中心です。乗ったらスマホの音声を車のスピーカーにつないで、Audibleや音楽を流したら、あとは置きっぱなし。目的地に着くまで画面は見ません。移動の時間は、スマホを”耳だけ”で使う時間と決めています。
良かったこと画面を見ないので、頭の中が静かなまま。季節の移り変わりにも、ふと気づけるようになりました。着いたときに頭が少しすっきりしているのは、これが本書の言う「ぼんやりタイム」に近い時間だからなのだと思います。
正直なところただ、音声はスマホから流れているので、スマホを手放せたわけではありません。「脱スマホ」というより、”画面から離れる”だけ。それでも、目を休ませるだけでこれだけ違うなら、まずはここからで十分だと感じています。
おすすめの始め方車を使わない方も、やり方は同じです。歩くときや電車では、イヤホンで音声だけ流して、スマホはポケットやカバンへ。耳は使ってOK、目は休ませる。スマホを取り上げるのではなく、使い方を「見る」から「聴く」に変えるだけなので、無理なく続けられます。
実践2|すでに続けていること(①・⑤)
- ながらスクワット(①リズム運動):「超熟睡トレーニング」のレビューでも書いた、歯みがきしながらのスクワットを続けています。一定のリズムで体を動かす時間が、脳の休息にもなっていたと知りました
- 15〜30分の昼寝(⑤・休日のみ):平日は難しいので、休日だけ短い昼寝を取り入れています
実践3|これから取り入れたいこと(④)
- 自然を感じる:なるべく外に出る時間をつくりたいと思っています。「今日から始める本気の食料備蓄」で書いた2週間に1回の湧き水汲みも、水の音を聞きながらスマホから離れる時間でした。こうした時間を、もう少し日常に増やしていくつもりです
感想Audibleで聴いた感想
スマホに使われてしまった脳と、生活習慣を見直すための”戒めの一冊”だと感じました。今やスマホは欠かせない道具です。でも頼りすぎると、かえって疲れてしまう。
著者は、スマホへの依存はアルコールや糖分への依存と同じだと言います。これには、私自身ドキッとさせられました。疲れた脳がさらにスマホに入り浸り、もっと疲れていく——まさに悪循環のスパイラルです。「生活習慣病」と言っても過言ではないですね。
だからこそ、スマホ依存に陥らないための第一歩は、日常生活の見直しなのだと思います。スマホに使われるのではなく、適度な距離を保ちながらスマホを使う。まずは1日5分、ぼんやりと外の景色を眺めることから始めてみませんか。
向き・不向き個人的に向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 日常的にスマホが手放せなくなっている人、原因のわからない体の不調を感じている人 |
|---|---|
| 向いていない人 | スマホがなくても、日常生活に不自由しない人 |
持ち帰り読まなくても、今日からできること
次にどこかへ出かけるとき、車でも徒歩でも、移動のあいだだけスマホを”耳だけ”で使ってみてください。音声を流したら、画面は見ずにしまったまま。そして今夜は、寝る前のスマホをいつもより少し早めに手放してみること。空いた数分は、窓の外をぼんやり眺めるだけで十分です。
5分まとめスマホ依存は「生活習慣病」。脳が変われば、毎日が変わる
この記事の持ち帰りポイント
- 原因のわからないだるさや物忘れの裏に、スマホによる「脳疲労」が隠れていることがある
- 疲れた脳ほどスマホを求める。依存は悪循環で深まっていく
- 日本人はもともとセロトニンが枯渇しやすく、「空気を読む」ことでも脳は疲れる
- スマホ認知症は、生活改善で回復が見込める。放っておかないことが大切
- 脳の休息には「ぼんやりタイム」。リズム運動・昼寝・自然・道のりの脱スマホなど、10の処方箋から1つずつ
スマホを手放す必要はありません。使われる側から、上手に使う側へ。毎日の小さな習慣から、脳を休ませる時間を取り戻していきませんか。
📚『スマホ脳の処方箋』を読む・聴く
物忘れ外来で多くの患者さんを診てきた脳神経外科医の著者が、スマホと脳疲労の関係を医学の立場から解き明かし、今日からできる生活改善の方法まで具体的に教えてくれるのが本書です。
「最近ちょっと疲れやすい」「物忘れが気になる」という方こそ、自分の毎日を見直すきっかけになる一冊です。耳から気軽に学ぶなら、まずはAudibleの無料体験からどうぞ。
※本記事は、書籍『スマホ脳の処方箋――あなたの健康を脅かす』(著:奥村歩/あさ出版)をAudibleで聴いた内容を参考に、筆者が自分の言葉で紹介・解説し、個人の感想を加えたものです。
※本記事の内容は筆者個人の解釈・体験に基づくものです。チェックリストは診断ではありません。体調不良や物忘れが続く場合は、医療機関にご相談ください。
※アイキャッチ画像はAIで生成したものです。





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