ナレーター:海老塚久蔵
ジャンル:ビジネス・自己啓発
形式:オーディオブック(Audible)
聴き方:家事をしながら
会話が苦手なのは、生まれ持った性格のせい——私はずっとそう思い込んでいました。だから自分は話し上手なほうではない、と半分あきらめてもいたのです。うまく話せずに気まずい空気になった日は、あとから何度も思い返して落ち込んだりもしていました。
今回Audibleで聴いた「会話IQ」は、その思い込みをいい意味でひっくり返してくれた一冊でした。結論から言うと、会話の力は後天的に高められる。ここに、私はいちばん希望を感じました。
どんな本?
会話がうまい人に共通するのは「アウトプットがわかりやすい」ことと「他者とうまくやっていく力」がある、という前提から始まる本です。その土台として、①自分と相手を常にセットで考える ②理知的であること ③共感力の3つが挙げられています。
面白いのは、その力を場面ごとの「○○力」という形で、具体的な会話シーンとともに解説していくところ。1つの力につきおよそ4〜5分、例を挙げながら「こういうことを意識するといい」と教えてくれるので、耳だけでもスッと入ってきます。
観察力・説明力
語彙力・思考力・分析力・発声力
察知力・忍耐力・先輩力・礼儀力
自制力・懐柔力・冷静力
聴いて、正直に感じたこと
なみゆめの感想(アラフィフ・3児の親)
この本を聴いて心に残ったキーワードを一つ選ぶなら、「相手へのリスペクト」。もうこれに尽きるな、と感じました。
本書では会話をキャッチボールにたとえて説明しています。よく「会話のキャッチボール」と言いますが、壁に向かってボールを投げるのとは違う。相手がいるからこそ、「受け取りやすいか」「どこに向かって投げているか」を考える必要がある——その当たり前のようで抜けがちな視点を、丁寧に思い出させてくれました。
実際に取り入れたこと:礼儀力。 ちょうど転職をしたこともあり、職場では年齢に関係なく敬語で話すよう心がけています。相手も、自分の知らない人生を経験してきた人。それに対する敬意として敬語を使う——これがまさに本書の言う「礼儀力」なのだろうと、聴きながら腑に落ちました。
この「礼儀力」は、家庭でも意識するようになりました。家族の間でも、何かをしてもらったら「ありがとうございます」と口に出す。やってもらうことは決して当たり前ではない、と思っているからです。続けているうちに、面白いことが起きました。子どもたちも「ありがとう」と言う場面が増えてきたのです。親の手本が、そのまま子どもに行き渡った——そんな小さな実感を得られたのは、この本で「礼儀」を改めて意識したおかげだと思っています。
逆に、いちばん気をつけたいのは忍耐力です。 家族と話しているとき、向こうはただ雑談したいだけなのに、私はつい「それならこうした方がいいんじゃない?」と解決策を出してしまう。職場での対応をそのまま家に持ち込んでいる、と家族から言われてハッとしました。本書が説くように、まとめて答えを返すのではなく、「へえ、そうなんだ!」と感情をこめて受け止める。この一言がまだ足りていないな、と反省した次第です。
そしてもう一つ。会話力は後天的に高められるという点に、素直に希望を持てました。これまでは持って生まれた性格が大きいと感じていて、自分は会話が上手なほうではないと思っていたからです。AIが台頭してくるこれからの時代だからこそ、人と気持ちよくつながれる会話の力は、ますます大事になっていく気がします。繰り返し聴きたい、読み返したい——そう思える一冊でした。
この本が向く人・向かない人
- 人間関係がうまくいっていないと感じる人
- 人と話すのが苦手・話しづらいと思っている人
- 会話力は生まれつきだと諦めている人
- 職場と家庭で話し方を切り替えたい人
- すでに会話に自信があり、振り返る必要を感じない人
- ——ただし、自分を見つめ直す意味で一度は触れておいて損はない内容です
テクニック集というより、「相手を思いやる姿勢」を場面ごとに言葉にしてくれる本です。答えは特別な才能ではなく、日々の小さな心がけの中にありました。
- 会話がうまい人は「アウトプットがわかりやすく」「他者とうまくやれる」人
- 土台は3つ——自分と相手をセットで考える・理知的・共感力
- 場面ごとの「○○力」を、各4〜5分・具体例つきで学べる
- 会話は壁打ちではなくキャッチボール。相手が受け取りやすいかを考える
- 会話力は後天的に伸ばせる——だからこそ希望がある
- 根っこにあるのは、ただ一つ「相手へのリスペクト」
まず一つだけ試すなら、身近な人の話に
「へえ、そうなんだ!」と返すことから始めてみませんか。



※本記事の内容は筆者個人の解釈・体験に基づくものです。内容の正確性については原著をご確認ください。
※アイキャッチ画像はAIで生成したものです。


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