【5分で読める】「感情に振り回されないレッスン」レビュー|”自分軸”と「メタ認知」で心を整える

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【5分で読める】「感情に振り回されないレッスン」レビュー
”自分軸”と「メタ認知」で心を整える
著:中野信子(脳科学者・医学博士) 読了目安:約5分

誰かの一言でモヤモヤしたり、まわりの機嫌に気持ちが引っぱられたり——。気づけば一日じゅう、自分以外の何かに心を動かされている。そんな日はありませんか。

脳科学者・中野信子さんの『感情に振り回されないレッスン』をAudibleで聴いて感じたのは、感情に振り回されるとは、結局「他人に振り回されている」ことなのかもしれないということでした。

本書は全5章にわたる盛りだくさんの一冊ですが、今日はそのなかから特に自分に刺さったところだけを、正直にお話しします。

この本について

📖 感情に振り回されないレッスン
著:中野信子(脳科学者・医学博士・認知科学者)/出版:プレジデント社(2023年)

「あの人の心を見抜く」「自己肯定感を高める」「”超”勉強力」「悩みと上手につきあう」「脳を整える」の全5章。ネガティブな感情から目をそらすのではなく、はっきり自覚し、そのエネルギーを前向きに転換していく——脳科学の視点から、感情との付き合い方を1トピックずつ解説してくれる一冊です。

感情に振り回される=他人に振り回されている

読み終えて、いちばん腹落ちしたのがこの点でした。感情に振り回されるというのは、多くの場合、他人の言動や機嫌にこちらの心を明け渡している状態だということ。

💬 著者のメッセージ

他人を変えようとするのではなく、自分の脳を変え、コントロールする。そうすることで、より良い状況を迎えられる。

逆に言えば、「自分軸」さえ持っていれば、他人の一挙一動にいちいち揺さぶられず、「人は人、自分は自分」と割り切って動けるのではないか——そう感じました。自分の心の持ち方ひとつで、同じ出来事も良い方向にも悪い方向にも転がっていきます。

相手を変えるのは難しい。でも、自分の受け止め方なら、今日から変えられる。

「メタ認知」で自分を客観視する

著者が脳科学者であるためか、本書には「メタ認知」——もう一人の自分が上から自分を眺める視点——という言葉が何度も出てきます。感情に振り回される人ほど自分のことで手一杯になり、周りが見えなくなりがち。だからこそ、この視点が効くのだと思いました。

💬 著者のメッセージ

日記をつけて自分を観察すると「メタ認知」が鍛えられる。嫌な気持ちは書き出して吐き出す。向き合えば、感情に振り回されずに生きられる。

なみゆめ
なみゆめ
我が家の場合|日記と体重記録で自分を”俯瞰”する

実はこの「書いて自分を観る」を、私自身も続けています。「昨日のグッドと今日のチャレンジ」を一行だけ書く日記を1年半、そして体重とその日の体調を記録するのを3年。おかげで「過去の自分からどれだけ変わったか」を、少し離れたところから眺められるようになりました。

妻もコロナ禍に「いいこと日記」を書きはじめ、いまも続けています。特別なことは何も書きません。それでも、書くと不思議と気持ちが整う。本書の言葉が、実感としてストンと落ちてきました。

比べる相手は「一年前の自分」

自己肯定感の章で心に残ったのは、比較のものさしについてでした。

💬 著者のメッセージ

他者と幸せの大きさを競うことに意味はない。比べるべき相手は「一年前の自分」。そして、できたことは毎日きちんと自分で褒める。

他人と比べても、幸せの総量が増えるわけではありません。それより、「これまでできなかったことができた自分」を褒めるほうが、これからの自分にとってずっとプラスになる。イチロー選手の「小さいことを積み重ねる」という言葉のように、日々の小さな積み重ねが、長い目で見ればとんでもない場所まで自分を連れて行ってくれるのだと思います。まずは体重計に乗るような、小さな一歩から始めてみませんか。

心配の8割は取り越し苦労/協調しすぎない

「悩みとの付き合い方」でハッとしたのが、この2つでした。

💬 著者のメッセージ

心配事の8割以上は、むしろ良いことが起きている。日本人は必要以上に心配しすぎる傾向がある。そして、協調しすぎないこと。

先回りして心配したことの多くは、実際には起こらない。頭では分かっていても、つい取り越し苦労をしてしまう自分には、耳の痛い指摘でした。

もうひとつの「協調しすぎない」も印象的です。周囲との協調や同意は生きていくうえで大切ですが、度が過ぎると「自分らしさ」が埋もれてしまう。何事も、程度をわきまえて——。バランスの難しさをあらためて考えさせられました。

聴いてみた正直な感想

Audibleで聴いて感じたのは、「これは”他人”を攻略する本ではなく、”自分”を知るための本だ」ということでした。

感情に振り回されないための鍵は、結局のところいかにして自分を知るかに尽きる——本書全体を通して、そう受け取りました。日記で自分を観察する、一年前の自分と比べる、嫌な気持ちを書き出す。どれも派手ではありませんが、続けるほどに効いてくる地味な習慣ばかりです。

1トピックが短くまとまっているので、Audibleとの相性も良い一冊でした。全部を一気に聴くより、気になった章だけつまむ、あるいは一度サッと流し聴きするのがおすすめです。私自身、気になったところを何度か聴き返しました。

こんな人に向く・向かない

✅ 向いている人
  • いつも周りの意見に振り回されて、疲れ切っている人
  • 自分がどうしたいのか、よく分からなくなっている人
  • 感情との付き合い方を、脳科学の視点から知りたい人
⚠️ 向かないかも
  • 自分がどうしたいか分かっていて、行動できている人
  • すでに揺るがない「自分軸」を持っている人
  • 体系立った理論を一気に学びたい人(本書は1語ずつの構成)
なみゆめ
なみゆめ
これから意識したいこと

日記や体重記録は続けてきましたが、「心配の8割は取り越し苦労」は、まだ頭で分かっているだけ。次にモヤっとしたときは、その心配を一行だけ書き出して、本当に起きるのか自分に問い直す——これを試してみたいと思います。

まとめ|この本を聴いた、私の結論

🧠 感情に振り回されないための、私の結論
  • 感情に振り回される=他人に心を明け渡している。「自分軸」を持てば「人は人、自分は自分」と割り切れる
  • 他人ではなく自分の脳(受け止め方)を変える。相手より、自分のほうが今日から変えられる
  • 日記で自分を観察し、嫌な気持ちは書き出す。「メタ認知」が鍛えられ、振り回されにくくなる
  • 比べる相手は「一年前の自分」。小さな積み重ねが、遠い場所まで連れて行ってくれる
  • 心配の8割は取り越し苦労。協調は大切だが、しすぎて「自分らしさ」を埋もれさせない

感情に振り回されない自分になる鍵は、いかにして自分を知るか。そのための第一歩は、驚くほど小さくて構いません。今夜、一行だけ「今日のいいこと」を書いてみる——そこから始めてみませんか。

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※本記事は書籍「感情に振り回されないレッスン」(著:中野信子/プレジデント社)をAudibleで聴いた内容を参考に、筆者が自分の言葉でレビュー・解説し、個人の感想を加えたものです。
※本記事の内容は筆者個人の解釈・体験に基づくものです。
※アイキャッチ画像はAIで生成したものです。

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