「掃除」と聞くと、面倒な家事を思い浮かべる方が多いかもしれません。私もそうでした。でもこの本は、掃除を通して「心」を整える——そんな“道(どう)”として掃除を語ります。著者は禅僧・枡野俊明さん。以前レビューした『図太くなれる禅思考』と同じ方で、今回も終始「心」の話が中心でした。私はこの本を家事をしながらAudibleで聴きましたが、耳で聴いた学びが、そのまま自分の朝の習慣とつながっていく感覚がありました。
①掃除は「動じない心」を育てる習慣だった
本書がまず教えてくれるのは、掃除を続けると目の前のことに淡々と向き合う力が育つ、ということ。カギは「頭で考えてやる」段階を超えて、体が自然に動く状態=習慣化まで持っていくこと。そうなれば掃除は、心を落ち着ける“儀式”のように働いてくれます。
「考える前に体が動く」というのは、まさに今の私の朝掃除かもしれません。考えないから続くし、続くから朝に小さな達成感が積み上がる。習慣の力を、身をもって実感しています。
②「より少なく、より豊かに」——手放すと軽くなる
2章のテーマは、モノを減らすこと。買っても満たされないのは「執着」に心を奪われているからで、手放すことは我慢ではなく、心を軽くする前向きな行為だと説きます。「いつか使う」としまい込んだデッドストックは“気の流れ”まで滞らせる。買う前に一呼吸おく、それだけでモノは増えなくなる、と。
デッドストックと呼べるかは分かりませんが、先日、あまり着ていない服を思い切って断捨離しました。家族には「まだ数が少ない」と言われましたが、減らして良かったのは、持っている服が“見える化”できたこと。そして何より、モノが軽くなっただけでなく、“持っていないことで、心まで軽くなる”——この感覚は、実際に手放してみて初めて分かりました。本書の「手放すことは我慢ではなく、心を軽くする前向きな行為」という言葉が、身をもって腑に落ちた瞬間です。次は「本当に必要な服の数」はどれくらいか、見定めていきたいと思っています。
③朝掃除が、一日の余裕を生む
3章で刺さったのは、この逆転の発想です。「時間がないから朝掃除ができない」のではなく、「朝掃除をしないから、朝に余裕が生まれない」。少し早く手を動かすと頭の中まで整い、一日を落ち着いて始められる。道具ははたき・ほうき・雑巾でよく、大切なのは使い続ける習慣。玄関・庭のような“人目に触れる場所”ほど意識して、とも語られます。
私の掃除は、もっぱら休みの日の朝、家族が起きる前の時間です。外はほうきで掃き、室内はコンパクトな掃除機でさっと。①で書いた“朝の達成感”は、まさにこの時間に生まれています。玄関や庭のように人目につく場所こそ意識して、という言葉は、心に留めておきたいところでした。
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
——「掃除道」は、その一番のスタート地点に立つ考え方。
なみゆめが感じたこと・自分の変化
正直に書くと、私は休みの日の朝、掃除や片付けをしてから一日を始めるようにしています。食器を片付け、乾燥機のあとの洗濯ものをたたむ——特別なことではありません。でも、これを“朝いちばんのタスク”として片付けると、不思議と「ひとつ課題を終えた」ような達成感が湧いてきます。
習慣になった今では、朝からこの小さな達成感を積めるので、気分がぐっと前向きになります。これがまさに、本書の言う“心が整えられる朝のスタート”なんだろうな、と腹落ちしました。掃除は部屋をきれいにするだけの作業だと思い込んでいた私にとって、これは大きな発見でした。
Audibleで聴いていて何度もうなずいたのは、この本が「心」の話を中心に据えている点です。タイトルは「掃除」ですが、語られるのは掃除だけでなく、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)に通じる“心”の持ち方。掃除に集中して「心を無にする」感覚に近づけたとき、少々のことでは動じない大きな心が育つ——この考え方が、私の朝の達成感の正体とつながった気がしました。感謝の心を思い出させてくれる、そんな一冊です。
もうひとつ、正直に打ち明けると、私の早朝掃除にはちょっとした“遊び”の要素があります。家族がまだ眠っている時間に済ませてしまうので、掃除そのものはスムーズ。「みんなが起きてくる前に、どこまで片付けられるか」——自分でタイムを計るような感覚で、密かに楽しんでいる側面もあるんです。義務としてやると続きませんが、こうして面白がれると、習慣は不思議と長続きします。
ただ、正直な弱点もあります。私が掃除できるのは、じつは週末の休みの日だけ。平日、私が出勤している間は妻がやってくれています。本書の1章に「家族の一人に任せず、みんなでやる」とありましたが、我が家は結果的に“分担という形の協力”になっているのかな、と思っています。——妻が本当のところどう感じているかは、正直、分かりませんが(笑)。それでも、掃除は今まさに「毎日がざわつく」「気持ちが落ち着かない」と感じている方にこそ、まず朝の5分から、と一歩先からお伝えしたい習慣です。
なみゆめの実践(続けていること/新しく始めたこと)
- 休みの日の朝、家族が起きる前に掃除・片付け。食器を片付け、乾燥機後の洗濯ものをたたむのが定番。
- 外はほうきで掃き掃除、室内はパナソニックのコンパクトな紙パック掃除機でさっと。道具はシンプルに、続けることを優先しています。
- 掃除するのは主に週末。平日は妻が担当してくれて、我が家は“分担”という形の協力になっています。
- あまり着ていない服の断捨離をスタート。まずは“見える化”から。
- 「本当に必要な服の数」を、これから見定めていく。
- 玄関・庭など人目に触れる場所を、より意識して整える。
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この本が向いている人・向いていない人
身の回りや心が整理できていない人/モノで部屋があふれている人/いつも時間に追われている人。まず「心を整えたい」と感じている人に響きます。
すでにシンプルな生活が身につき、自分軸をしっかり持っている人。新しい発見は少なめかもしれません。
5分まとめ|この記事の持ち帰りポイント
- 「掃除道」は掃除のノウハウ本ではなく、掃除で心を整えるための本。
- 掃除は習慣化して「体が動く」状態にすると、動じない心が育つ。
- 「執着」を手放し、モノを減らすと、暮らしも気持ちも軽くなる(服の断捨離で“見える化”を実感)。
- 朝いちばんの掃除は、小さな達成感を生み、前向きな一日のスタートになる。
- 玄関・庭など人目に触れる場所ほど意識して整える。
- 心→行動→習慣→人格→運命。掃除はその出発点になる。
📚『人生を好転させる掃除道』を読む・聴く
私はこの本も、家事をしながらAudibleで聴きました。手が塞がっていても耳は空いている——掃除をしながら一冊を聴き終えられるのが気に入っています。耳から聴くならAudibleの無料体験が手軽です。紙やKindleでじっくり読みたい方は、下の書籍リンクからどうぞ。
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※本記事の内容は筆者個人の解釈・体験に基づくものです。感じ方には個人差があります。
※アイキャッチ画像はAIで生成したものです。
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