本レビュー / 暮らし・防災
【5分で読める】
「今日から始める本気の食料備蓄」レビュー
”防災備蓄、何から始める?”に答える、ローリングストックで続ける食料と水の備え
目次
地震や大雨のニュースを見るたびに、「うちも何か備えなきゃ」と思う。でも、いざ考え始めると、何を・どれだけ・どこに置けばいいのかわからない。とりあえず買った非常食は、気づけば賞味期限切れ——。そんな経験はありませんか。
そのモヤモヤに「備蓄は毎日の暮らしの中で続けるもの」と答えてくれたのが、備え・防災アドバイザー髙荷智也さんの『今日から始める本気の食料備蓄』でした。Audibleで聴いて感じた正直な本音と、実際に続けている備蓄を5分でまとめます。
診断今のあなたはどのタイプ?
水や電気の備えまでは手が回っていない食料・水・電気・情報の備え方を見る → 備え方へ
まずは一つ、身近なことから始めたいなみゆめが実際に続けている備蓄を見る → 実践へ
図解防災備蓄は「4つの期間」で考える
『今日から始める本気の食料備蓄』の備蓄期間の目安
いきなり「長期」を目指さず、短い期間から順に積み上げていく
行動食
1日分・持ち出して動くための食べもの
避難食
3日分・救援が届くまでをしのぐ
短期備蓄
1週間分・ライフライン停止に備える
長期備蓄
可能な限り・食料危機に備える
▼
日常の暮らしの中で「細く長く」続ける備蓄へ
本書は、食料の多くを輸入に頼る日本で、食料・水・エネルギー・社会インフラまでをどう備えるかを6章で扱っています。共通するのは、備蓄は一度そろえて終わりではなく、暮らしの中で続けるものという考え方です。
考え方非常食は何日分必要?長期備蓄の考え方と4つのプラン
1・2章|長期備蓄の4つのプラン
- 現実的なのは「日常備蓄プラン」。暮らしの一部を備蓄にして、細く長く、呼吸するように続ける
- ローリングストックとコンテナストックを使い分けて、期限切れを防ぐ
ローリングストックは、「5倍速家事」で書いた「日用品の定番化」と同じ発想です。あちらでは「ストックは最小限に」とも書きましたが、決まった量を回し続けるローリングストックなら、増やしすぎずに管理の手間も抑えられます。
備え方食料・水・電気・情報をどう備える?無理なく続く備蓄の方法
3章|食料の備蓄
- 家族に必要なカロリーから、備える量を逆算する
- 米はガスバリア袋と脱酸素剤で保存。乾麺・缶詰・補助食品は普段の食事で回す
4章|水は「飲む水」と「使う水」に分ける
5・6章|エネルギーと社会インフラ
- 電気:ポータブル電源など、平時にも使えるものを備える
- 情報:いちばん怖いのは情報の途絶。ラジオを備える
- そのほか:ハザードマップと護身用品も確認する
本音なみゆめの本音
本書は、日常レベルから災害級の食料危機まで、さまざまな状況をシミュレーションしています。聴きながら「ここまで想定するのか」と驚きの連続でした。
正直、ここは難しいと感じたこと
「極みプラン」や、自給自足に近い「山奥一軒家プラン」まで紹介されていますが、我が家の暮らしを考えると、ここまでの長期備蓄や自給自足は、正直難しいと感じました。
いちばんのハードルは手間と管理です。今のローリングストックを少し延長することはできそうでも、本書のレベルまで量を増やし、期限を管理し続けるのはハードルが高いと感じました。
ただ本書は、「全員がここまでやるべき」という話ではなく、最悪の事態まで見渡して、どこまで備えるかを自分で選ぶための”地図”なのだと思います。私は、日常の延長でできる「日常備蓄プラン」を自分の守備範囲に決めました。
それでも、聴いてよかったと思えたこと
一つは、本書の内容のいくつかをすでに自分が実践していたと気づけたこと。今の習慣を少しずつ広げれば、いつの間にか備えができていく。そう思えて、肩の力が抜けました。
もう一つは、エネルギーや情報の備えをまったく意識していなかったと気づけたこと。情報が途絶えると、食べものがないのと同じくらい不安になりそうです。ここは今のうちに整えておきたいと考えています。
実践なみゆめの実践
実践1|魚の缶詰を、お昼のお弁当で回す(3章:副食)
我が家では、魚の缶詰を昼食のお弁当のおかずとして使っています。食べた分を買い足していくので、意識しなくても缶詰がいつも一定量そろっている状態です。本書を聴いて、これがまさにローリングストックだったのだと気づきました。
魚の缶詰は、「たんぱく質と腸の新常識」のレビューで、腸を整える食材として紹介したお弁当の定番。健康のための習慣が、そのまま防災の備えにもなっていました。これからは種類を少しずつ増やしていくつもりです。
我が家でローリングストックしている魚の缶詰
実践2|仕事帰りの補助食も、ローリングストック(3章:栄養素)
仕事帰りに小腹が空いたとき用に、栄養補助食品をストックしています。これも食べたら買い足すので、自然と回っている備蓄のひとつです。本書を聴いて、足りない栄養を補う備えでもあると意識するようになりました。
ストックしている栄養補助食品
実践3|2週間に1回、湧き水を汲んでおく(4章:水)
2週間に1回、湧き水をペットボトルに汲んで保管しています。汲みに行っている時間は、スマホから離れて水の音を聞きながら過ごすので、ちょっとしたデジタルデトックスにもなっています。
これは「疲れない心をつくる休息の作法」で書いた、自然の中の”何もしない時間”そのもの。水の備えと心の休息が、ひとつの習慣でできています。
※湧き水は塩素で消毒されていないため、汲んだ水は早めに使い切るのが安心です。
これから整えたいこと|バッテリーとラジオ(5章・6章)
停電でスマホの充電が切れたら、食べものがあっても状況がわからず不安になります。ポータブル電源などのバッテリーとラジオは、平時にも使えるものを選んで、少しずつ整えていくつもりです。
感想Audibleで聴いた感想
家族が生き延びていくうえで、何が必要なのか。それを改めて考えさせられた一冊でした。
本音にも書いたとおり、本書のとおりにすべてをそろえるのは、私には難しいと感じました。ただ、何も備蓄せずに誰かの援助に頼り切るのも、不安でしかありません。その中間として、著者の言う「日常生活の中で備蓄していくこと」を当たり前にしていけば、自然と備蓄になっていくのではないかと考えています。
食料だけでなく、防災全体の見直しにも役立つ一冊です。まずは「1日分の非常食の備蓄」から始めてみませんか。
向き・不向き個人的に向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 「もしも突然、災害にあったら」と不安でいっぱいの人 |
|---|---|
| 向いていない人 | すでに自分で備蓄をまかなえている人 |
持ち帰り読まなくても、今日からできること
次の買い物で、ふだん食べている缶詰を1つだけ多めに買い、食べたらまた買い足す。それだけでローリングストックが始まります。あわせて、持ち出し用のバッグに1日分の行動食と水があるか確かめてみてください。
5分まとめ備蓄は「特別な準備」ではなく「毎日の習慣」
この記事の持ち帰りポイント
- 備蓄の目安は、行動食1日・避難食3日・短期1週間・長期は可能な限り
- 現実的なのは、暮らしの一部を備えにする「日常備蓄プラン」
- 水は「飲用水」と「生活用水」、さらに電気と情報(ラジオ)も備える
- 全部やらなくていい。自分の守備範囲を決めて、日常の延長から始める
防災用品を持つことを日常にしておけば、いざというときに慌てずにすみます。まずは何か一つ、今日から始めてみませんか。
📚『今日から始める本気の食料備蓄』を読む・聴く
防災専門のYouTubeチャンネルも運営する備え・防災アドバイザーの著者が、長期の食料備蓄から水・エネルギー・社会インフラの停止への備えまで、「今日から始められる」形で解説してくれるのが本書です。
全部を本のとおりにそろえなくても大丈夫。最悪の事態まで見渡したうえで、「自分の家はどこまで備えるか」を決めるための地図として、手元に置いておきたい一冊です。耳から気軽に学ぶなら、まずはAudibleの無料体験からどうぞ。
※本記事は、書籍『今日から始める本気の食料備蓄 家族と自分が生き延びるための防災備蓄メソッド』(著:髙荷智也/徳間書店)をAudibleで聴いた内容を参考に、筆者が自分の言葉で紹介・解説し、個人の感想を加えたものです。
※本記事の内容は筆者個人の解釈・体験に基づくものです。必要な備蓄の量や保存方法は、家族構成や住まいの環境によって異なります。
※アイキャッチ画像はAIで生成したものです。





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